人の温かさが伝わる連携として・・・

一生で一度の高等学校の入学式。

3年間の挑戦をスタートする入学式。

そんな、大切な入学式・・・そして、学校生活のスタートのヒントとなるガイダンスが

先週は執り行われていました。

 

そんな、大切な節目である・・・大切な一週間を感染病によって、出席停止になってしまった新入生がいました。

 

自分が出るはずだった入学式。

あれほど憧れた高校生活のスタート。

 

テレビを観ても・・・入学の歓びが放送され

家族からも不安そうな様子が伝わってきます。

 

あんなに・・・がんばったのになぁ・・・

本人はそう思っていたようです。

また、そんな不運に自分がまけそうになっていたようです。

 

感染症が明け・・・晴れて週末から学園へやってきました。

もちろん、入学式を終えて新しい制服や体操服に身を包んだ仲間たち

しかし、仲間たちは・・・最良の選択肢をとりました

 

これから、次は卒業目指してがんばろうぜ!

 

そして・・・早速、皆で宿題テストをおさらいをしました。

 

そして、週明け・・・

この生徒の不安を軽減させようと・・・くき学園職員は、朝早く迎えに行き

朝ご飯を一緒にとって・・・学校へ向かいました。

 

実は、この生徒に対する危惧を・・・進学先の先生方と前もって相談をする機会をいただきました。

校長先生をはじめ、教頭先生、教務の先生・・・そして、もっとも親身になっていただけたのが

新しい担任の先生です。

 

入学式は・・・・

でありますが・・・この生徒にとって、よりよい初登校を・・・

思い出に残る初登校となるように、とても真剣に意見交換が出来ました。

 

そして・・・いよいよ初登校。

校門には・・・生徒会活動を行っている、この生徒の先輩。

部活動で仲間を率いてがんばっている、この生徒の先輩・・・

この2名が、笑顔で校門でまっていただけではなく・・・

 

その・・・2名の友人の生徒たちも数多く・・・この生徒を待っていました。

 

先輩たちに、笑顔で「入学おめでとう!」とエールを受けると

この生徒は今までの不安が吹っ飛んだように・・・笑顔になりました。

短時間というより・・・一瞬であるかもしれませんが、入学式ができました。

それは・・・本当に心からの入学式なのかもしれません。

 

そして・・・教頭先生にも笑顔で出迎えていただき。

なによりも、合理的配慮を十二分に理解しておられる担任の先生が・・・

「おはよう!担任の○○です!よろしくね!」と出て来られ・・・

昇降口、そして、下駄箱、最低限使う移動教室などを紹介しながら教室に向かいました。

 

すでに・・・1週間経ったクラスですが・・・

ちゃんと、その生徒を迎え入れる雰囲気が出来上がっているのです。

 

教室に入ると・・・早速、「ちょっと君・・・」と笑顔で話しかけられ

しっかりと、居場所の土台が見えて・・・

 

そして、今日は2日目・・・

まだ、不安があるかもしれないと感じ・・・翌日も

先輩2人は校門前でこの生徒の到着を、待っていました。

もちろん、その仲間たちも・・・

 

今日は、その生徒たちだけではなく・・・

「おーぃ!○○!早く教室行こうぜ!」

昨日できたであろう・・・新しい仲間と笑顔で教室へ向かいました。

 

それを・・・ちょっと目線を変えると・・・

温かく見守る、教頭先生と、担任の先生の目線がしっかりありました。

 

この生徒のおかれた立場・・・

もちろん、個性もあるので・・・それを対処すべき合理的配慮。

また、先生方の粋な取り計らい。

これが功を奏して・・・初登校はこの生徒にとって、思い出深いものとなったでしょう。

 

また、なによりも・・・子どもの未来を預かる機関として感謝したいことは

ひとりの生徒のためにも・・・積極的に、くき学園と連携を図っていただき・・・

方向性を一つにして・・・いただいた先生方に

この記事を通して深く感謝したいと思います。

 

ありがとうございました。

 

余談として・・・

布団の中で・・・マイナスのことしか考えていなかったこの生徒ですが・・・

もちまえの、明るさ・・・そして、真摯さが仲間に受け入れられ

 

また、初授業では・・・数学や社会の問題で・・・

自ら進んで発言し・・・回答したこの意欲面が仲間たちにも評価され

とてもよいスタートがきれたようです。

 

感染症で削られてしまった自尊心がその倍となってかえってきました。

 

また、この生徒にとっては・・・人と人の温かさが・・・

これが、より実感できた初登校であったのではないかと思います。

 

 

また、別件でございますが・・・・

 

学校へのお迎えの際、正門にて子どもがポツンと立っていました。

ある指導員はハッという思いであった。(危機管理意識)

その子は・・・顔を見て・・・安堵した。

指導員は・・・安堵を確認すると、職員室へ行き・・・

その状況について、担任の先生などに話を聞きました。

お迎えの時間の前後の違いはあったものの・・・

この危機管理意識については薄かった印象でありました。

 

そして・・・くき学園としての提案として、子どもの個性を踏まえて

十二分なケース会議をし・・・

保護者とも十二分に連携をして、細部にわたって連携を図りたいということです。

 

そうすることが・・・個性を重んずる、合理的配慮であると考えます。

 

また、くき学園といたしましては・・・先のような、高等学校。

また、これまで子どもの変容のために細部にわたって連携をとっている学校。

全ては、子どもの明るい未来のためです。

 

保護者の皆様、この学校連携において

遠慮なく・・・ご相談ください。

この連携こそが・・・先に書きました通り、子どもの明るい未来への第一歩となるのです。