来年度に向けて・・・新たな学園を・・・

 来年度に向けて・・・、更なる子どもの変容のために・・・

教育立県彩の国学舎くき学園としては、

秋谷病院院長秋谷昭治先生のご指導の下・・・

真の「運動療育」について  今、研究中・・・

そして、学園独自の室内多目的運動場も、用意したところです。

室内多目的運動場も、体育専門教員(体操・ダンス専門教員他)が、

体育大学、体操クラブとも連携し・・・、室内もいろいろ工夫あるものに・・・。

 

日々、体育専門家チームは、子どもたちの個性(特性)を考慮し、

子どもの変容に・・・、子どもにとって意義あるものにと・・・。

 

保護者の皆さん、ご意見・ご質問・・・、相談等・・・

遠慮なく、言ってください。

栗原校担当でも、青葉担当でも・・・

 

  ダンスや体操を通して

~発達障がい(神経発達症)といわれる子ども達に必要な力~

ダンスや体操の持つ可能性について・・・
ダンスや体操を継続的に楽しむことで、子ども達は様々な力を身につけていくことができます。まず人の動きを目で見て自分の動きをコントロールしたり、リズムや音楽を耳で聞いて表現したりする活動ができます。そのために、身体のどこが動いていて、どこが止まっているのか、手足の位置や曲がり具合など、自分の身体の動きをイメージする経験が増えます。
 さらに、運動を継続することが体幹を鍛え、適切な姿勢を保持し続ける力を高めることができます。瞬発力、柔軟性、筋力やバランス力などが身につくと、身体の動きをさらにコントロールしやすくなります。両手を挙げる、しゃがむ、など馴染みのある動きから少しずつ変化させていくことで、できなかったことができるようになった経験を積み重ねていくことができます。

発達障がい(神経発達症)といわれる子ども達に必要な力・・・
学校生活では一度に色々なことを考えて行動する力が必要とされます。授業では人の話を聞く、書く、話す活動が非常に多く、長時間いすに座り、意識を集中し続けなくてはいけません。また、スケジュールが決まっている生活では忘れ物に気をつけたり、次にすることを考えたりして行動する習慣が必要です。さらに周りの状況をよくみて行動する力も身につけたいですね。不安定になりやすい気持ちをコントロールすることも重要です。
 生活で必須とされるこれらの習慣をつけていくためには、「周りの環境から情報を得る力」「物事を順序立てて考える力」「自分の行動を振り返りコントロールする力」が必要です。

楽しめる才能が助けてくれる・・・
ダンスや体操を楽しむことで、子ども達の可能性がぐんと広がります。まず、姿勢を保持する力や集中力を高めることで外からの情報を取り込みやすくなり、学習しやすい習慣づくりを助けます。それによって集中して話を聞きやすい姿勢や、書くために手や目の動きを合わせる力を高めることを目指していけます。また、人のしていることに注目し、自分の動きを意識して集中する経験は、物事を順序立てて考えたり、自分の言動を振り返ったりする力を育てます。それは、行動や気持ちをコントロールして変えていくために必要な力です。また、物事を順序立てて話をするためにも欠かせません。

これらのように、ダンスや体操で身につけられる習慣は、学習や対人関係など生活で必要とされる力を高める大きな手助けをしてくれます。ダンスや体操を楽しめる気持ちは素晴らしい才能です。その力が心と体、及び社会性の発達を助けてくれます。

 

『リズミカルな運動で、脳を活性化!」

  ダンス・・・、体操・・・

 運動の中でも、ラジオ体操やダンスやランニングのようなリズミカルな動きは、脳科学的に様々な効果があることが証明されています。特に子どもの頃に、ダンスの教育を入れると、記憶力の向上やうつ病が回避されるなどの報告がされています。

  うつ病の原因には、脳内物質のセロトニンの欠乏と関係があるといわれています。もともと、運動には脳を覚醒させる働きがあり、気分も高揚します。その運動の中でも、ラジオ体操やダンスやランニングのようなリズミカルな動きによって、セロトニンレベルが上昇して、気分も更に高揚します。また、セロトニンは日光に当たることで活性化するともいわれているので、朝の散歩やラジオ体操、晴れた日に外でダンスやランニングをすると、うつ病の方から離れていくそうです。

  リズミカルな運動の効果は、脳を活性化してくれます。人はリズミカルな運動をしていると、脳の中でも「ブローカー野」と関係する脳の右半球領域が活性化することがわかっています。「ブローカー野」とは、運動性言語中枢とも呼ばれ、ノド、唇、舌などを動かして、言語を組み立る役割を持っていて、この領域のおかげで複雑な文法に基づく会話ができるともいわれています。体を使って、コミュニケーション脳を活性化する働きもあります。幼少年期の脳を発達させるためにも、リズミカルな運動は有効だといわれています。

 脳を活性化することを目的に、音楽やリズムや運動(体操・ダンス)を・・・

 

体操・ダンスは・・・

発達障がい児は体の使い方が苦手・・・

発達障がい児の中には、運動が苦手という子も多いです。お子さんによっては、発達性協調運動障がいなどを併発しており、脳の機能的な問題で体がうまく使えないこともあります。運動というのは、実は単純ではありません。ボールをキャッチするという動作一つとっても、目でボールを捉え、落下点を判断し、ボールの大きさに合わせて腕を動かすなどの複合的な動きが要求されます。運動に限らず、筆圧が極端に弱い、物を掴む力の加減がわからないなどの日常的な困難さも、脳と筋肉とがうまく連携していないことから生じている可能性があるのです。

 

体の使い方が上手に・・・

体操をはじめとする運動療育は、脳と筋肉の感覚統合を促すものです。運動療育では、脳からの指令で体の筋肉をうまく動かせるようになるプログラムが取り入れられています。たとえば、見本の動きを見て真似をする、音楽を聞きながら動くなど、目と手足、耳と手足などを一緒に動かす体操は、感覚統合に効果的です。脳に刺激を与えることで、さまざまな感覚が正しく機能するようになります。体操などは発達障害児でも取り組みやすく、続けていくと体の使い方が上手になることが実感できるでしょう。

 

健全な体の発達を促すことに・・・

体操による運動療育は脳の機能的な発達を促すものですが、効果はそれだけではありません。実際に体を動かすことで、筋肉など身体的な発達も促されるのです。発達障害児の中には筋力が弱く、姿勢保持が苦手な子もいますが、運動療育によって適切な筋肉がつくことで、猫背や姿勢の悪さが改善されたという例もあります。そのほか、体が丈夫になって風邪をひきにくくなったり、バランス感覚が身に付き、柔軟性も向上することでケガをしにくくなったりという効果もあるのです。

 

ストレス発散や自己肯定感の向上にも効果的・・・

体全体を使って行う体操などの運動療育は、ストレス発散にも効果的です。ADHDなどの障がい特性でじっとしているのが苦手な子などは、机に座って行う療育などが精神的負担になることもあります。対して、運動療育なら体を思い切り使うことができるので、楽しく取り組めるお子さんも多いのでしょう。また、体操であれば他人と勝ち負けを競うこともありません。ほかの子と一緒に取り組むことで協調性が芽生えたり、社会性が向上することもあります。子ども自身が「できた」という喜びや達成感を感じることもでき、自己肯定感を高めることにもつながるのも運動療育の利点です。さらに運動して体が適度に疲れることで、夜眠りやすくなるなど、生活リズムを改善する副次的な効果も期待できるでしょう。

 

体の動きをよくする「・・・体操」「・・・体操」

神経に働きかけて体の動きをよくする体操

体を左右に、くねくね。足をあげて、がにがに。名付けて「くねくね体操」と「がにがに体操」!ちょっと変な動きですが、全国各地の学校で体育の授業にも取り入れられている体操なんです。

この体操、大人にもおすすめです。1日5分~10分、1週間体操を続けたところ、みなさんふらつきが減り、大股で歩ける距離が伸びました。転倒のリスクが減ったと考えられます。でも、一体なぜ?

実は運動不足が続くと、筋肉を制御する「神経」が衰え、脳の命令が伝わりにくくなってうまく体が動かせなくなります。その状態を放っておくと、神経の数がどんどん減っていって、やがては転倒や寝たきりなどのリスクにもなります。

そんな運動神経のはたらきを改善させるのが、この体操。

脳の命令が体の末端まで届きやすくなり、全身の動きが良くなるんです。ハードな筋トレをしなくても、運動能力をキープすることはできますよ!

 

くねくね体操のやり方

足を肩幅に開き、なるべく頭を動かさずに、腰を左右にくねくねと振るように動かす。

【ポイント】

体が「くの字」になるようにイメージするのがポイントです。頭や腰の位置をしっかりと意識すると、より頭と体幹の筋肉を結ぶ神経が働くので効果的です。

 

がにがに体操のやり方

小刻みにジャンプしながら、左右交互に足をあげて、ひざとひじをつける。

【ポイント】

力を入れて無理に足を上げようとせず、体の弾みを利用して足を上げることです。最初、あまり足が上がらなければ、ひじの位置を下げて行ってもOK。無理なくできるようになったら、徐々にひじの位置を高くしていきます。

この2つの体操を1日1セット、5分~10分でOK。なかなか外出しにくい時期ですが、ぜひ家の中でできる健康ワザ、おためしください!

 

※普段運動をしていない方やお年寄りにとっては、少なからず体へ負担がかかります(特に「がにがに体操」)。

※転倒や関節を痛める可能性がありますので、体力に自信のない方は絶対に無理をしないでください。また、運動をして痛みが出た場合にはすぐに中止してください。

 

 

運動療育って・・・

~子どもによりよい支援であり、学びの意欲に~

ジャンプ力強化
多くの子供は高いジャンプが大好きですが、発達障害を持つ子どもは関節が上手く使えなかったり、体幹が弱いことから技能的にジャンプが不得意です。まずは、膝をしっかり曲げて踏みこみをすれば、ジャンプができる!という感覚を掴ませることをしてあげます。

子どもを挟むように左右に2人の大人が立ち、手をつなぎながら走って踏み込みジャンプ!「ぴょーん!」や「ばーん!」擬音語をうまく使いながらどのようにジャンプするかを感覚で分かれせてあげます。1人でジャンプ練習をするときは、トランポリンを使うこともあります。

有酸素運動
主に「走ること」が中心です。体力や筋力をつけると同時に会話を取り入れ脳の発達を意識しておこないます。例えば「見に行こうかけっこ」は、具体的に走る目的地または目標物を明確伝え、行きたい!という気持ちを伴い行動を起こさせます。
どのようにして目的地まで行くかを大人が伝えていくと更に脳の発達につながるため「ココに行くまでに◯本の木をタッチしながら行こう!」と具体例を出してあげると、より脳を使うきっかけになります。また、子どもが途中で他のことに興味を持ってしまい、時折走るのをやめてしまうこともありますが、ここでは進行を止めても興味に付き合っていくことを大事にしています。
大人は、子どもの興味がそそる方向に一緒に付き合ってあげる中で、子どもにとって「楽しいこと」が自然と運動に繋がるようにしてあげるのです。

バランス感覚
障害を持つ子どもは、片足ケンケンが不得意な傾向があります。しかし日常の中でつまづき転びそうになったとき、自分を身体を支える脚の力は必要です。そこで、遊びをしてたら勝手にケンケンができるようになっていた!という流れを作ってあげます。
例えば室内ではフラフープを床において輪っかを乗り越えるケンケン。外では縁石を上手く使ってケンケンしながら前に進むなど、です。縁石ケンケンでは「縁石に片足でジャンプしようよ!落ちないようになんとかしようよ!」と誘いながら、子ども自身が “落ちないことにチャレンジしよう”という興味を持たせ、知らない間にケンケンの技能を習得する時間が作られることを狙います

支持力・回転系
学校に入ると、鉄棒やマット運動など、器械体操のような種目が授業で取り込まれてきます。筋力が少ないことからなかなかうまく行かずイライラしてしまうことも、小さなトレーニングを段階を追って踏めば少しずつ上達していきます。例えば鉄棒は、自分の身体が宙を舞う「回転」と棒を掴み身体を支える「支持力」が必要になってきます。
そこで厚めのマットの上を転がりながら視界がぐるりと回転する感覚を掴み、今度は実際の鉄棒にナマケモノのようにぶら下がって、逆さになる怖さに慣れていきます。「はい、豚の丸焼きの真似っこ〜!」と具体的な動物の真似をさせることで、子ども自身もイメージして取り組み易くなり、結果的に “鉄棒をする”という精神的ハードルを下げてあげるのです。
次第に鉄棒自体に興味を持ち始め、前回りや逆上がりの練習に入ることが出来ます。

協調性を養う
「コミュニケーションをとる力」は、家族や友達と共存していくためにとても大切な力とも言えます。施設では先生の真似っこをしながらコーディネーショントレーニングを取り入れることが多いです。
例えば手と足、もしくは右と左で違った動きをしながら、いづれはスピードを出してリズミカルに動けるようにしていきます。脚をグー・パー・チョキにすることも十分な運動になりますし、何よりこれは声を出して取り組むことができるので、互いを意識しながら会話に繋げることが出来ます。

記憶力など学習する力
運動療育は、体を動かすことで学習能力を高める力があります。
運動の間に「数を数える」「色を分ける」「時間を見る」「話を聞く」など、数字や言葉を介して自然と学習をする流れを持っていきます。障害を持つ子どもの中には、筋力や体力が弱いだけでなく、その場でじっとしていられない子や、記憶することが難しいと言われる子もいますので、遊んでいる感覚の中でたくさん脳を使い、自然とできるようになることを増やします。
できるようになることが増えれば、社会にも溶け込みやすくなり、子どもたちも自分の気持ちを表現することが上手くなっていきます。

まとめ
施設での取り組みは「身体を楽しく動かす」ことを目的とし、子どもの「興味関心」や「感情」を大切にしていることが分かりました。何についてもそうですが、“できない!” という感情は、いづれ “やりたくない!” という感情に変わってきます。“できない!” ではなく、“楽しいからもっとやりたい!” という感情を上手く持たせることで、自然と技術が身についているように思えます。