子どもたちを見てますと、日々、学校で、成功体験だけでなく、失敗体験を・・・。嫌なこと、イライラし苦しかったこと、よい生活だけではないように見えます。学園に来て、先生、今日ね、すごくすごく腹が立ったことがあったんだよ・・・、すごく嫌だったと・・・・。涙ながら言うのです。このことを言うこと事態、言えること事態、大きな成長と考えます。自分1人でなく、指導員に・・・・、時には、学園のともに・・・・。これでよいのです。学園が心の居場所になっているのでしょう。帰り際には、けろっと笑顔で、明日また会おうねと・・・・。
試練に立ち向かう人間に
人間の本当の幸せは何か。それは、「充実感のある生き方」だと思います。努力を必要としない仕事に充実感はありません。山登りに生きがいを感じるのは、山登りが大変だからです。楽じゃないから充実感があるのです。
人間だれしも味わうことですが、親なきあと、子どもは一人で生きていかなければなりません。したがって、どんな苦労が待ち受けているかもしれません。子どもは将来を生きるということ。そして、将来のことは誰も予想がつかないということもしっかり押さえて置く必要があります。
終戦後の混乱期に、今日の日本社会の繁栄、豊かさを誰が予測できたでしょうか。大人から子どもまで携帯電話を持ち、パソコンを操作し、各家庭に数台の車のある生活など、誰にも想像できなかったはずです。
それと同時で、皆さんのお子さんが一人前の大人になって活躍するであろう、20年~30年先の世の中がどう変わってゆくか?予測できる人は一人もいないと思います。
したがって、将来、皆さんのお子さんがどんな苦労に遭遇するかは、全く予測できません。わが子には苦労させたくないと親がいくら思っても、親より苦労する子どももいると思います。親よりもたくましく、親よりも粘り強く、人生を生き抜いて行く力と知恵とを子どもに与えておくことが、親の愛情であり、義務であると思います。
そのためにはどうしたらよいか。結論から言えば、負ける練習、恥をさらす訓練、カッコの悪い体験を子どもにさせておくことです。
人間の身体は使ったところが強くなります。その反応に使わないところは弱くなります。甘え社会、飽食の時代に生きる現代っ子にとって最も弱いところは「負けに耐える心・恥に耐える心・カッコ悪さに耐える心」です。
負けると言うことは、自分の思いが通らないことです。自分の思いが通らない時、子どもは次のうち、どちらかの行動を取るといわれています。
①じっと我慢して自分の欲望にブレーキをかける。
②だだをこねて思いを通す。
世の親は大体後者で、子どもの思いをみんな通させるという結果になるのではないでしょうか。そして、わずかなことにも我慢のできない子どもにしてしまって、手を焼いているのが現状ではないでしょうか。
長い人生には自分の思いが通らない場合がたくさんあります。思うようにならないのが世の常であり人生です。むしろ自分の思い通りにならないことの方がはるかに多いのです。
それならば人生の的(めあて・ねらい)を思うようにならない方に合わせた方がよいのではないでしょうか。「思うようにならない-それは言葉を変えれば負ける」ことです。野球選手のイチローのように大事な所でカッコ良くヒットを打つことなどまれなのです。
人生の的を確率の少ない方に合わせないで、確率の多い方に合わせておくこと。それが負ける練習です。小さい時から負ける練習をさせておけば、成人してから負けに強い人間になれるはずです。甘えさせて思う通りにさせることは、本当の愛情ではありません。
人生におけるどんなことにも、屈辱に耐えて、自分の道を歩いてゆけるような育て方をするのが、わが子に対する本当の愛情ではないでしょうか。
人生は皆、甘えの心を捨て、試練に耐えて強く生きてゆくことが必要であると思います。
ある教室で、笑顔で学習している姿が多々見られました。指導員と子どもの心のキャッチボールが・・・。子どもって、おしゃべりをすることが好きなのですね。友と相談しながら学習を・・・・。指導員が上手に動いていました。
中高生は、真剣な学びを・・・。ある生徒は、英語を指導員と1対1で、何と2時間、休憩なしで・・・。受験生は社会をやはり2時間、休憩なしで・・・・。みな頑張っています。よい学びの雰囲気でした。試練に立ち向かっている姿の一つを考えます。強い心のはぐくみに・・・・。