可能性に蓋をしないということ

子どもを思う親の願いには、どれだけ大きくても、

どれだけ慎ましくても、共通する根っこがあります。

それは「この子に幸せであってほしい」という切なる想いです。

よりよい人生を歩んでほしい、悲しい思いはできるだけ少なくしたい、

危険や失敗から守ってあげたい・・・

その気持ちは何よりも正しく、自然なことです。

しかし、親の願いが強ければ強いほど、いつのまにか「子どもの考え」に先回りし、

「この子にはまだ難しいだろう」

「うちの子には向いていない」

「やめておいたほうが安全だ」と、

大人が勝手に子どもの可能性に限界の線を引いてしまうことがあります。

 

確かに、子どもたちがやりたいと言い出すことの中には、

大人の目から見ると無謀に感じられるものや、結果が読めずハラハラするものも多くあります。

しかし一方で、子どもという存在は、大人には想像もつかない力を持っています。

たとえ1%の可能性だとしても、その1%に本気で向き合い、

挑戦してみたときの成長の伸びしろは、時に大人が予想する限界を軽々と超えていきます。

 

大人が「できるかどうか」を基準に考える一方で、

子どもは「やってみたいかどうか」を基準に物事を捉えます。

大人は未来を読み過ぎますが、

子どもは今を全力で掴み取ろうとします。

 

そこには価値の優劣はなく、ただ立場と経験による違いがあるだけです。

本来なら、この二つの視点が組み合わさることで、子どもの成長はより豊かに広がっていきます。

しかし、大人の視点だけが強く前面に出てしまうと、

その瞬間に子どもの世界は狭まり、

自分で考え、自分で選び、自分で挑戦する機会が奪われてしまいます。

 

そして忘れてはならないのは、どんな願いにも、

どんな選択にも、必ずリスクが存在するということです。

逆に言えば、

リスクのない願いも・・・

リスクのない挑戦も・・・

リスクのない成長・・・も存在しません。

歩き始めの子が転ぶように、自転車に乗り始めた子が必ずぐらつくように、

挑戦には小さな痛みがつきものです。

しかし、その痛みは「危ないからやめなさい」という理由になるべきではなく、

「どうしたら乗り越えられるか一緒に考えていこう」という対話を生むきっかけになるのです。

 

大人が子どもの前に立って守る時期もあれば、

横に立って支える時期、後ろから背中を押す時期もあります。

その関わり方を見極めることこそが、教育の核心であり、

子どもの可能性を育てるうえで大切な姿勢だといえます。

 

限界を決めるのではなく、「可能性を信じる大人」であるために

子どもの可能性を信じるとは、決して根拠のない希望を抱くことではありません。

むしろ現実をしっかりと見据えながら、

それでもなお「この子は変われるかもしれない」「成長する力がある」と信じ続けることです。

そして、たとえ1%の可能性であっても、その1%に向かって環境を整え、

寄り添い、工夫していくことが大人の役割です。

 

ここで大切なのは、子ども自身が「自分はできるかもしれない」

と自分の力を信じられるようになることです。

大人から見ると小さな成功に見えても、子どもにとっては大きな自信になります。

その積み重ねが、やがて挑戦する勇気となり、

困難を前にしてもあきらめず、自ら未来を切り拓く原動力へとつながっていきます。

 

一方で、大人が限界を決めつけてしまうと、

子どもは「どうせ無理なんだ」と早々に挑戦を諦めてしまいます。

すると、本来持っていたはずのエネルギーや好奇心は発揮されず、成長の芽が摘まれてしまいます。

だからこそ、大人が担うべきなのは「子どもの限界を判断すること」ではなく、

「限界を突破するための伴走者であること」なのです。

 

親だけで抱え込まないという選択として・・・くき学園へ気軽に相談を

子育てや教育は、親だけが担うものではありません。

むしろ、親だけで抱え込む必要はまったくありません。

なぜなら、子どもの成長にとって最も避けたいのは、

「わからないまま」「不安なまま」「誰にも相談できないまま」、

大人が判断を下してしまうことだからです。

 

子どもについて悩むことは、親として真剣に向き合っている証拠です。

しかし、願いが強ければ強いほど、そこに不安や焦りが生まれ、

冷静な視点を持ちにくくなることもあります。

そのようなとき、第三者の視点や専門的な知識が加わることで、

状況が驚くほどクリアになることがあります。

子どもの様子を多面的に捉えることができ、

親では気づけなかった可能性が見えてくる場合もあります。

教育立県彩の国学舎くき学園は、まさにそのための場所です。

子どもの得意・不得意、性格、発達の段階、

これまでの経験などをRMVV-PDDCAのもとで丁寧に読み解きながら、

どのような関わり方が合っているのかを一緒に考えていきます。

「こんな小さなことを相談していいのだろうか」

「大したことではないけれど、なんとなく気になる」

「どう関わればいいかわからなくて不安」

そのように感じることこそ、相談する絶好のタイミングです。

悩みの大小は関係ありません。

むしろ、些細に思える問題ほど、後々の成長に大きく影響することも珍しくありません。

だからこそ、ためらわずに、どうぞ気軽に扉を叩いてみてください。

不安を分かち合うだけでも、心にゆとりが生まれ、子どもの可能性を見つめる視点が変わっていきます。

1%の可能性に懸ける大人が増えれば、子どもの未来はもっと広がります

この世に、挑戦しなくてよい子どもは一人もいません。

可能性のない子どもも一人もいません。

子どもに必要なのは、「信じてくれる大人の存在」と「挑戦できる環境」です。

 

1%の可能性でも、大人が本気で信じれば、子どもは驚くような力を発揮します。

逆にどれほど才能があっても、大人が限界を決め、挑戦させなければ、その才能は眠ったままです。

だからこそ、子どもの考えを尊重し、挑戦する姿勢を応援し、

もし困ったときには専門家へ相談する。

その積み重ねが、子どもの人生を豊かにする確かな土台となります。

親の願いと子の考え。

その両方が交差する場所にこそ、子どもの本当の可能性があります。

私たち大人がすべきことは、その可能性に蓋をすることではなく、

そっと光を当て、伸びていく道を一緒に探していくことです。

それが、「子どもの未来に1%の希望を懸ける」ということなのです。