学びはわくわくするもの

学びに向かう子どもを育てるには

どの子どもにも、本来「知りたい」「やってみたい」という学習意欲が備わっています。

しかし、現実には「勉強が苦手」「学校が楽しくない」と感じてしまう子も少なくありません。

その背景には、子ども自身の問題だけでなく、学ぶ環境や関わる大人の姿勢が影響していることが多いのです。

学習意欲は、適切な環境によって大きく育てることができます。

では、どのような環境を整えることで、子どもの意欲を引き出せるのでしょうか。

 

 

安心できる場所こそ、学びの土台

まず大切なのは、心が落ち着き、安心して過ごせる空間を整えることです。

子どもが学習に集中できないとき、その原因の一つに「不安」や「プレッシャー」があります。

例えば、「間違えたら叱られる」「分からないことを聞くと馬鹿にされる」という不安があると、

子どもは自然と学びから遠ざかってしまいます。

逆に、ありのままの自分を受け入れてくれる環境では、失敗を恐れずに挑戦する姿勢が育ちます。

学習面だけでなく、普段の生活での会話や態度も含め、

「ここなら大丈夫」と感じられる場所をつくることが、学びの第一歩なのです。

教育立県彩の国学舎 くき学園では、子ども一人ひとりの良さを見つけて認める関わりを大切にしています。

職員が温かく見守り、失敗してもすぐに肯定的な声かけをすることで、子どもたちは徐々に学ぶことへの抵抗感を減らしていきます。

 

子どもが「自分でやってみたくなる」環境づくり

次に大切なのは、子どもが「やらされる」のではなく、「やってみたい」と思えるような環境づくりです。

そのためには、学習内容と子どもの興味・関心が結びつく工夫が必要です。

例えば、ある教室では「絵日記を描く」という活動を通して、国語・生活・図工の要素を統合した学びを展開しました。

自分の体験を絵で表現するのが好きな子や、文章で思い出を伝えるのが得意な子など、

それぞれの個性を活かして取り組むことができました。

また、教室に掲示された作品が認められたり、発表の場があったりすることで、

「自分の学びが誰かに伝わる」という実感を得ることができます。

こうした「自分の学びが誰かの役に立つ」「見てもらえる」という経験が、次の学びへのモチベーションとなるのです。

 

自分のペースで学べる環境を

学習意欲を育むには、「自分のペースで学べる」ことも欠かせません。

すべての子どもが、同じ内容を同じスピードで理解するわけではありません。

特に、発達の特性を持つ子どもにとって、学習内容が難しすぎると感じるだけで、意欲は一気に下がってしまいます。

 

そこで必要なのが、スモールステップでの支援です。

例えば、計算が苦手な子には、答えが合っているかだけでなく、

「途中までよくできたね」「考え方は合ってるよ」と部分的にでも肯定する声かけをします。

そして、「この問題、次は一人でできるかな?」「ここだけ先生といっしょにやってみようか」と、

本人が選択できる余地を残しておくことで、自分のペースを守りながら学習を進められるのです。

 

教育立県彩の国学舎 くき学園でも、一斉に指導するだけではなく、子どもの理解度や興味に応じた教材を用意し、

職員が個別にサポートするスタイルをとっています。

もちろん、十二分な教材研究がされております。

中には、「自分の好きな順番でやっていいよ」と伝えるだけで、集中力がぐんと上がる子もいます。

 

大人の関わりが学習意欲を左右する

学習環境において最も影響力があるのは、実は「人」かもしれません。

つまり、子どもに関わる大人の存在です。

子どもは、信頼している大人が笑顔で「がんばってるね」「分かるようになってきたね」と声をかけてくれることで、

「もっとやってみよう」という前向きな気持ちになります。

逆に、「なんでこんなことも分からないの?」「早くやりなさい」と否定的な声かけが続くと、

自信を失い、「どうせ自分には無理」と学びから心を閉ざしてしまいます。

 

重要なのは、「結果」ではなく「過程」を見てあげることです。

時間がかかっても、自分なりに考えて答えを出そうとした姿や、あきらめずに取り組んだ姿勢を褒めること。

こうした関わりが、子どもの心に安心感と自信を育み、意欲につながっていきます。

 

学ぶ喜びをともに味わう

そして最後に、学習意欲を持続させるためには、

「学ぶことって楽しい」「分かるようになるってうれしい」という体験を子ども自身が実感することが大切です。

例えば、ある子どもは文章を書くのが苦手でした。

しかし、自分の思いを作文にまとめ、それが掲示され、友だちが「おもしろかったよ」と言ってくれたことで、

「また書いてみたい」と感じるようになりました。

 

このように、「努力が実った」という成功体験が、次の学習への意欲につながります。

また、子どもと一緒に問題を考えたり、クイズを出し合ったりと、

大人も一緒になって学びを楽しむ姿勢を見せることで、学習はより豊かになります。

学びは本来、苦しむものではなく、わくわくするものです。

その原点に立ち返ることが、学習環境づくりには欠かせません。

 

子どもに寄り添うことが、最高の環境づくり

学習意欲を引き出す学習環境とは、単に机や教材を整えることではありません。

子どもの気持ちに寄り添い、安心感を与え、

学びの楽しさをともに分かち合う人の存在が、環境そのものとなるのです。

子どもは、成長の途中であり、一人ひとり異なるペースで、異なる方法で学びを深めていきます。

だからこそ、大人は「待つ力」「認める力」「励ます力」を持って、学習環境を整えていくことが求められます。

 

未来ある子どもたちの「学びたい」という気持ちを育てるために、今、私たちにできること。

それは、子どもひとり一人にとって最も安心できる学習環境を、一緒に築いていくことに他なりません。

そして、教育立県彩の国学舎 くき学園では、子どもたちの学びを支えるために、

安心感と主体性を大切にした、最高の学習環境を用意しています。

一人ひとりの「やってみたい」を引き出し、「できた!」へとつなぐ場所として、

これからも子どもたちの成長を力強く支えてまいります。