今日も子どもたちはカバンいっぱいに期待と夢をいっぱいにして
学園へやってきます。
「ねぇねぇ、先生、聞いて聞いて・・・」
どの子も、ここから学園の生活がスタートします。
子どもが自分を好きになり、自信を持って生きていくためには、
まず周囲の大人がその子をどう見ているかが、大きな影響を及ぼします。
特に親や先生といった身近な存在が、子どもの存在そのものを肯定的に見つめ、
受け止めてあげることは、子どもの心にとってかけがえのない「土台」となります。
自己肯定感とは、「自分は大切な存在だ」「ありのままの自分でいいんだ」と思える感覚です。
この感覚が育っている子どもは、困難に直面しても「なんとかなる」「誰かが自分を信じてくれている」と感じることができ、
自分の力を信じて前に進むことができます。
反対に、自己肯定感が育まれず、
「自分には価値がない」「誰からも受け入れてもらえない」と感じてしまう子どもは、
不安を抱えやすく、失敗を極端に恐れたり、人の評価ばかりを気にしたりしてしまいます。
大人にとっては、子どもが間違ったとき、
失敗したときに「なぜできないの?」「また同じことしてるじゃない!」とつい口にしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、こうした言葉は、子どもの心に小さな傷を与えてしまうことがあります。
「僕はダメなんだ」「私は怒られてばかり」「どうせ信じてもらえない」・・・
そんな思いが、心の奥に静かに、しかし確実に積もっていきます。
もちろん、子どもが間違ったことをしたときに正すことも、育てるうえで必要です。
しかし、その伝え方には工夫が必要です。たとえば、「あなたはいつもダメ」と人格を否定するのではなく、
「この行動はよくなかったね」と行動にフォーカスして伝えるだけで、
子どもは「自分自身が否定されたわけではない」と理解できます。
また、「次はどうしたらいいと思う?」と問いかけることで、子どもは自分の行動を振り返り、改善する力も育てていけます。
子どもにとって、安心できる環境とは、自分が大人に見守られ、認められ、受け入れられていると実感できる場です。
そのような場では、子どもは自分を無理に飾ることなく、
ありのままの自分を出すことができます。
「また失敗しても大丈夫」「自分のことをちゃんと見てくれている人がいる」と感じられるだけで、
子どもは挑戦する意欲を持ちやすくなります。
肯定的に見てもらえた子どもは、たとえ失敗しても「自分には価値がある」と思えます。そうした経験が積み重なることで、
「失敗しても見捨てられない」「がんばれば信じてもらえる」という信頼の感覚が生まれます。
この信頼が、将来、周囲との良好な人間関係を築くうえでも、大きな支えとなります。
反対に、否定的な言葉ばかりをかけられ続けた子どもは、
「どうせ何をやっても認めてもらえない」「大人は自分のことをわかってくれない」と感じ、
自分の殻に閉じこもってしまうことがあります。
そしてその殻は、時に大人の目からは見えにくいものです。
表面的には元気にふるまっていても、内面では深く傷ついていることもあります。
たとえば、「なんでこんなこともできないの」と言われたとき、
子どもは「自分はダメな存在だ」と感じがちです。その結果、「何をやっても無駄だ」と無気力になってしまうか、
「できない自分を隠さなければ」と過剰に頑張って疲れきってしまうかのどちらかに傾いてしまうことがあります。
そして、こうした状態が長く続くと、心のエネルギーは少しずつすり減っていってしまいます。
ですから、まずは、親や先生といった身近な大人が、子どもの良いところに目を向け、
「あなたはあなたのままで大丈夫」「できていることもちゃんとあるよ」と伝えていくことが大切です。
特別なことでなくて構いません。朝自分から起きた、靴をそろえた、友達に優しくできた・・・。
そんな小さなことでも、「気づいてくれた」「認めてもらえた」という経験が、子どもにとっては何よりの安心となるのです。
子どもは大人が思う以上に、大人のまなざしを敏感に感じ取っています。
そしてそのまなざしに応えようと、言葉には出さずとも、心のなかでさまざまな葛藤や思いを抱えながら過ごしています。
大人が温かいまなざしで子どもを見守り、「がんばってるね」「その気持ち大事だね」と寄り添っていくことで、
子どもは「自分は信じてもらえている」と感じ、自らの力を発揮していけるようになるのです。
私たち大人は、子どもの「今」の姿を見て評価しがちですが、
大切なのは「これからどう伸びていくか」という視点です。未完成だからこそ、可能性がある。
その可能性を信じ、今の姿を丸ごと受け止めること。それが、自己肯定感を育てる出発点になります。
失敗したときこそ、「大丈夫、やり直せるよ」「あなたならできるよ」と伝えてあげてください。
何かできたときには、「頑張ってたの知ってたよ」「よく気がついたね」と、
努力や気づきの過程を言葉にして伝えてあげてください。その積み重ねが、
子どもの中に「信じてもらえる自分」「挑戦していい自分」「自分を好きでいていいんだ」という感覚を芽生えさせていくのです。
親も先生も完璧ではありません。
時には感情的になってしまったり、余裕がなくなってしまうこともあるでしょう。
でも、そんなときこそ、子どもと向き合いながら「ごめんね」「一緒に考えていこう」と伝えればいいのです。
大人が自分の感情を認め、子どもに誠実に向き合う姿は、子どもにとって何よりの学びになります。
子どもの未来は、私たち大人の関わり方によって、あたたかくも冷たくも変わっていきます。
だからこそ、まずは親が、先生が、子どもを肯定的に見つめることから始めましょう。
その一歩が、子どもの自己肯定感を育み、心の安心をつくり、豊かな人生の土台を築いていくのです。
傾聴・共感・認め・褒め
これが、子どもとの関係の基本です。
あるお母さんですが、子どもが何を言っているのかわからないと悩んでいました。
しかし、子どもの目線にたって1週間・・・同じ目線で、ひたすら傾聴を決めました。
すると・・・子どもから、変化が・・・変容が・・・