本日5月1日は、
10年目を迎えた記念の日です。
ここまで来れたのも、
保護者の皆様の深いご理解と、
温かなご支援の賜物です。
本当にありがとうございます。
教育立県彩の国学舎くき学園職員皆、
子どもたちのより良い変容のために、
全力を尽くしてまいります。
よろしくお願いいたします。
下記について、参考になれば幸いです。
「しあわせは いつも じぶんのこころがきめる」
相田みつをのこの言葉は、とても静かでやさしい響きをもっているのに、
心の奥にずしりと響く重さがある。しあわせとは、誰かに決められるものでも、
目に見える何かで測るものでもなく、
自分の心のあり方で変わるのだというシンプルで深い真理が、この短い詩の中に込められている。
この言葉は、大人だけでなく、子どもにとっても大切な意味をもっている。
今の時代、子どもたちは多くの情報に囲まれ、
大人の期待や社会の評価の中で「良い子」「できる子」になろうと一生懸命生きている。
だが、いつのまにか「しあわせとは何か」「自分は何を感じているのか」という問いが、
心の奥にしまわれてしまうことがある。
子どもにとっての幸せとは何か。
たとえば、友だちと笑い合えること、自分の好きなことに夢中になれる時間、
家族に「大好き」と言ってもらえること、朝目覚めて「今日も楽しみ」と思える気持ち。
どれもが小さなことのようでいて、心から「うれしい」「たのしい」と思える体験だ。
幸せとは、豪華なおもちゃや高いテストの点数ではなく、「自分の心が満たされること」によって感じられるものである。
では、子どもの「心の持ち方」はどう育まれていくのか。
これは家庭や学校での関わり方に深く関係している。
たとえば、失敗をして落ち込んでいるときに、「どうしてこんなこともできないの」と言われれば、
自分はだめなんだと思ってしまうかもしれない。
でも「よくがんばったね」「次はうまくいくよ」と声をかけてもらえたら、
心は元気になり、「またやってみよう」と前を向ける。
子どもは、大人の言葉や表情から「自分の価値」を感じ取る。
そしてその積み重ねが、心のあり方、
すなわち「自分をどう見るか」「自分の人生をどう感じるか」という心の持ち方につながっていく。
幸せは、環境や状況だけでなく、その人が「どう感じるか」で決まる。
だからこそ、自分自身の心を育てることが、幸せになるための大切な鍵となる。
現代の子どもたちは、ときに「まわりと比べる」ことに悩まされている。
SNSでは友だちの楽しい瞬間が映し出され、テストや運動の成績で順位がつく。
「あの子はできるのに、なんで私はできないの?」「もっとがんばらなきゃ」
そんな焦りや不安が、心をぎゅっと締めつけてしまう。
けれど、相田みつをは言う。
「しあわせは いつも じぶんのこころがきめる」と。
つまり、自分がどこを見るか、どう受け取るかで、同じ状況でも心の感じ方はまったく違う。
友だちができたことを「うれしい」と感じる人もいれば、
一人で静かに本を読むことに「幸せ」を感じる人もいる。
大切なのは、自分にとっての幸せを、自分の心で決めていいということ。
それは誰かに「こうあるべき」と言われるものではない。
もちろん、子どもにとって「自分の心で決める」ことは、すぐにできるものではない。
だからこそ、大人がそばで見守り、
「どんなあなたでも大丈夫だよ」「そのままのあなたが素敵だよ」と伝えることが大切になる。
評価や比較ではなく、存在そのものを認めるまなざしが、
子どもの心をあたたかく包み、自分の感情や感じ方に自信を持てるようになる。
また、心の持ち方を育てるうえで、「感謝する気持ち」も大きな力となる。
朝起きてごはんが食べられること、元気に学校へ行けること、友だちと話せること。
何気ない日常の中にある「ありがたいこと」に気づける子は、
心が穏やかで、しあわせを見つけるのが上手だ。
どんなに忙しくても、「今日、うれしかったことはなに?」と子どもと話す時間を持つだけで、その感性は育っていく。
さらに、「自分の好きなこと」に打ち込める時間も、子どもの心を豊かにする。
絵を描くこと、外で走ること、動物とふれあうこと、本を読むこと。
好きなことに夢中になる時間は、自己肯定感や達成感を育み、「生きることって楽しい」と思える源になる。
親や大人がその気持ちを応援してあげることで、子どもは「自分の人生は自分で選べる」という実感をもつことができる。
しあわせは、誰かが用意してくれるものではない。
たしかに、他人の優しさや環境に支えられることも多いけれど、
最終的に「しあわせだな」と感じるのは、その人自身の心だ。
だからこそ、子どもたちには「自分の心を大切にすること」「自分の感じ方を信じていいこと」を伝えていきたい。
相田みつをの詩は、子どもたちにもやさしく届く。
大人が押しつけず、ただそっと伝えるだけでもいい。
「しあわせは いつも じぶんのこころがきめる」。
この一言が、子どもたちの心に小さな種のように残り、やがてその子の人生の中で芽を出し、花を咲かせるかもしれない。
子どもが「自分の心でしあわせを決められる力」をもって生きていけたなら、
それはなによりも豊かで強い人生だと思う。
未来はまだ見えないけれど、「心の持ち方」という土台がしっかりしていれば、
どんな風に風が吹こうとも、自分らしく立っていける。そんな力を、今、私たちは子どもたちに手渡していきたい。