子どもと一緒に・・・

今日は気が向かないから・・・勉強はあとでする

学校の体育がつかれたから・・・少し休んでからでいい?

中には、

今日、宿題ないから・・・勉強しない・・・

 

学習面以外では・・・

 

さっき、トイレしたとき手洗ったからもう洗わない・・・

カバン重いからあとで、整理する・・・

受験の話はもういいよ!

 

なんて、後回しにしている子・・・

もちろん、学園にもいます。

しかし、くき学園では無理やりやらせるような真似はしません。

 

なぜなら・・・

 

子育てにおいて、無理やり何かを子どもにやらせることは、

単に効果がないだけでなく、

子どもの成長や人格形成に悪影響を及ぼす可能性があります。

このことには、心理学的、発達学的な根拠があります。

そして、無理やりやらせる代わりに効果的な方法を用いることで、

子どもの自主性や意欲を引き出すことが可能になります。

 

無理やりやらせることの問題点

 

1. 内発的動機づけの低下

 

内発的動機づけとは、「自分でやりたい」と思う気持ちです。

心理学者エドワード・デシとリチャード・ライアンが提唱した

自己決定理論によると、人は自律性が尊重されるときに

内発的動機づけが高まります。

 

逆に、強制されると、自律性が奪われ、

「やりたくない」という反発心が生まれます。

たとえば、子どもが宿題をやりたがらない場合、

強制すると「勉強=嫌なこと」と認識し、将来的に学びへの意欲が低下します。

 

2. 反抗心と自己否定感の形成

無理にやらせると、子どもは反発する場合が多くあります。

特に思春期以降の子どもは、自我が発達し、

自己主張を強くする時期です。

この段階で強制されると、反抗心が強まり、

親子関係の溝が深まる可能性があります。

また、失敗したときに

「無理やりやらされたせいでできなかった」と

自己否定感を抱くこともあります。

 

3. ストレスによる長期的な影響

無理な要求や強制は、子どもに大きなストレスを与える可能性があります。

過剰なストレスは、ホルモンのバランスを崩し、

心身の健康に悪影響を及ぼします。

また、ストレスによる学びや記憶の効率低下も指摘されています。

 

 

効果的な「やらせ方」のポイントとして

1. 目標を共有し、納得感を持たせる

まず、子どもに行動の目的や意義を説明し、納得させることが重要です。

たとえば、「宿題をやると将来困らない」という抽象的な説明ではなく、

「これを覚えると次のテストが楽になる」という具体的な例を出すと、

子どもが行動に意味を見出しやすくなります。

 

2. 選択肢を与える

子どもに「やるかやらないか」だけを強制的に問うのではなく、

いくつかの選択肢を提示します。

たとえば、「宿題をする前に休憩するか、まず少しだけ始めてみるか」という形で、

自分で選べる余地を与えると、自律性が尊重され、行動への意欲が高まります。

 

3. ポジティブなフィードバックを重視する

子どもが努力したことや、少しでも進歩したことを褒めることで、

自己効力感(自分はできるという感覚)が高まります。

たとえば、「全部終わらなくても、ここまでやれたのはすごい」と

具体的に評価することで、次へのモチベーションが育ちます。

 

4. 環境を整える

子どもが行動しやすい環境を用意することも重要です。

静かな勉強場所を用意したり、必要な道具を揃えたりすることで、

やるべきことに集中しやすくなります。

無理にやらせるよりも、自然と行動を促す効果が期待できます。

 

5. 失敗を受け入れる

子どもが何かをやりたくないと感じたときや、

失敗したときには、その気持ちや状況を受け入れる姿勢も必要です。

「やりたくないのはどうして?」と聞くことで、

子どもが抱える不安や悩みを理解し、一緒に解決策を見つける機会を作れます。

無理やりやらせることは、短期的には成果が出るかもしれませんが、

長期的には子どもの意欲や成長を阻害する可能性が高いです。

一方で、子どもの自律性や内発的動機づけを大切にすることで、

子ども自身が「やりたい」「やるべき」と感じるようになり、

より深い学びや成長が期待できます。

親としては、子どもの気持ちを尊重しながら、

環境やサポートを整え、成長を促す手助けをすることが重要です。

 

さて、もう一方で・・・やらせないことも難しいことがあります。

それは、ゲームやYoutubeやSNS、スマホです。

これを、無理やりやめさせようとしたところで・・・

樋口進先生がNHKの番組でもおっしゃられていたように

関係が悪くなるだけで無意味です。

 

むしろ、やめさせるにしても・・・

何かをさせるにしても、関係が良好の方がもっていきやすいのです。

だから、

何かをさせようというのではなく・・・

一緒に何かをしたい・・・

こうすればこうなるという、確かなヴィジョンを子どもたちとともに・・・

 

それには、子どもたちとの信頼が肝要です。