何もしていないようで・・・

今日、あるお母さんからこんな訴えが・・・

「先生はいつもうちの子を褒めてくれますけど・・・うちに帰っても全然何もしないんですよ!」

さらに続きます・・・

「ちょっと、褒めすぎなんじゃないですか?」

 

本当に「何もしていない」として片づけてよいのでしょうか?

ちなみに・・・学校でも活躍し・・・学園では仲間とともに・・・

 

えっと・・・いつ息をぬくのですか?

 

「何もしないということも・・・子どもの成長において特に重要です。

現代の社会は、情報化や技術の進展により、

効率や成果が重視される傾向が強まっていますが、

子どもの生活力や社会性の成長にとって、

必ずしも「何かをする」ことが常に最善とは限りません。

子どもが何もしない時間や、あえて無計画な時間を持つことも、

その成長に大きな影響を与えるのです。

 

1. 「何もしない」時間がもたらす意義

まず、子どもが「何もしない」時間を持つことの意義を考えると、

それは自分自身と向き合う時間や、感情を整理する機会を提供します。

日常生活の中で、学校や塾、習い事などでスケジュールが詰まっていると、

子どもは休む間もなく外部の刺激に対応し続けることになります。

しかし、時には何もせずにただ過ごす時間があることで、

自分の考えを整理し、内面的な成長を遂げることができるのです。

この「何もしない」時間は、子どもの想像力や創造力を引き出すきっかけにもなります。

特に幼少期や児童期の子どもたちは、自発的な遊びや空想の世界に入り込むことで、

新たな発見をしたり、問題解決の能力を養ったりします。

これらの能力は、単に外部からの指導や教育だけでは身につけられないものであり、

子どもが自由に時間を使うことで初めて得られるものです。

 

2. 生活力の向上につながる「何もしない」時間

子どもが自分自身で時間を管理し、

何をするか、あるいはしないかを選択することは、

生活力の向上にもつながります。

生活力とは、日々の生活を自分で支え、調整する力のことを指しますが、

その基本は「自分で考え、行動する」ことにあります。

子どもが自ら考えて行動するためには、外部からの指示に従うだけでなく、

自発的な判断が必要です。そのために、何もしない時間や、

自由な時間を持つことが、自己決定力を養う場として重要です。

例えば、何も予定がない休日に、

子どもが「今日は何をしようか」と考える時間は、

生活力を培う大切なプロセスです。

その結果、部屋の片付けをする、好きな本を読む、

友達と遊ぶなど、自ら選んで行動することができるようになります。

これは、将来的に大人になったときに、

自分の生活を自分で管理する力へとつながります。

 

3. 社会性の成長を促す「何もしない」時間

 

また、社会性の成長にも「何もしない」時間が影響を与えます。

現代の子どもたちは、学業や習い事などでスケジュールが詰まっていることが多いため、

友達と自由に遊ぶ時間が限られています。

しかし、友達との自由な遊びやふれあいの中でこそ、社会性が育まれます。

子どもが「何をして遊ぶか」を友達と話し合い、

ルールを決めたり、時には衝突したりしながら解決策を見つけていく過程は、

協調性や問題解決能力、他者への理解を深める場となります。

これらは学校の授業や習い事の指導の中では学べない、生きた社会経験です。

何もしない時間や自由な時間があればこそ、子どもたちは自然と友達と集まり、

自らの社会性を育んでいくことができるのです。

 

4. 過度な介入がもたらす弊害

 

逆に、親や大人が常に子どもの時間を管理し、予定を埋めてしまうと、

子どもが自ら考えたり、選択する機会が失われます。

過度な介入は、子どもに依存心を生じさせ、

自己決定力や生活力の発達を妨げることがあります。

常に大人が「何をすべきか」を決めてしまうと、

子どもは自ら判断する力を養う機会を失い、

大人になっても自立が難しくなるかもしれません。

もちろん、全く放任するのではなく、

子どもが困ったときにはサポートする姿勢は大切です。

しかし、バランスを取ることが重要であり、

時には何もしない時間を与えることが、子どもの成長を支える一つの方法なのです。

 

5. 自由と規律のバランス

最後に、何もしない時間の大切さを認める一方で、

自由と規律のバランスを取ることも必要です。

何もしない時間が過剰になると、だらだらと過ごしてしまう可能性もあります。

ここで求められるのは、大人が適度に見守りながら、

子ども自身がその時間を有効に使えるような環境を整えることです。

例えば、子どもが「何もしない」時間に興味を持つことがあれば、

その興味を尊重し、伸ばす方向でサポートすることが考えられます。

また、子ども自身が感じる「退屈さ」も成長の一部です。

退屈を感じることで、新しいことに挑戦する意欲が湧き、

興味や関心が広がることがあります。

そのため、親や大人は「何もしない」時間を無駄だと決めつけず、

その時間が子どもの内面の成長につながるものとして捉えることが重要です。

 

「何もしないということも大切である」という考え方は、

子どもの生活力や社会性の成長において非常に重要です。

子どもが何もしない時間を持つことで、自己決定力や創造力、

問題解決能力が養われ、社会性も育まれます。

過度な介入はこれらの成長を妨げることがあるため、

自由と規律のバランスを取りながら、

時には子どもに何もしない時間を提供することが、

健全な成長を支える一つの方法となります。

 

ただ・・・忘れないでください・・・

子どもは、見てないようで見てます。

また、気づき感じています・・・

 

そして、結びに・・・現在、多くの保護者の皆様と面談を進めておりますが

些細な事でも相談を受けること・・・それだけ、信頼を得ていること・・・

誠に感謝です。

 

そして、子どもたちの明るい未来のため・・・手を携えながらともに・・・