日常が教科書になる学び

私たちの身の回りには、多くの「教科書」が存在しています。

もちろん、学校で使用する紙の教科書も大切な学びの道具ですが、

日々の生活の中でふと目にする出来事や、身近な人々の姿こそが、

時に最も心に響く教科書となることがあります。

本日、教育立県彩の国を掲げる彩の国学舎くき学園において、

まさにそのような「身近な教科書」と呼べる場面が生まれました。

 

今日は、明日大学受験本番を迎える生徒が教室で最後の練習に取り組んでいました。

緊張と期待が入り混じる表情の中に、これまで積み重ねてきた努力の重みがにじんでいました。

彼女はただ問題を解いているのではなく、これまでの道のりを自ら確認し、

明日へ向けて最終の調整をしているようでした。

周囲の生徒たちもその姿を見つめながら、

自然と静かな空気が教室に広がっていきました。

 

そして興味深いのは、その姿を見守る後輩たちに、

明確な言葉はなくとも「いつか自分たちも同じ日を迎えるのだ」

という意識が生まれていたということです。

直接的な指導ではなく、先輩の背中から学びを得る・・・

それこそが“身近な教科書”の力であり、人が人から成長を受け継ぐ瞬間だといえます。

後輩たちの視線には、緊張や不安だけではなく、

「自分もいつかあの場所に立ちたい」という静かな決意の気配がありました。

 

教育立県彩の国学舎くき学園では、「自分の将来をデザインする」

という大きなテーマがあります。

未来はただ待っているだけで訪れるものではなく、

自分で描き、選び、つくり出していくものだという考えです。

こうした理念は単なるスローガンではなく、日々のあらゆる活動の中で形になっています。

特に今日のように、先輩たちが努力を重ね、試練に向き合う姿を後輩が目撃するという環境は、

自然に未来を意識させ、自らの生き方を考えるきっかけとなります。

 

先輩が歩む試験前日の緊張感、そこに至るまでの学習の積み重ね、その過程で生まれた自信や不安。

それらは言葉を使わずとも後輩たちに伝わっていきます。

後輩たちは先輩のノートや参考書の使い方、問題に向き合う姿勢、

最後まで諦めずに取り組む態度を目の当たりにし、

自分たちも「こうありたい」と思うようになります。

これは、どんな立派な講義よりも、どんな有名な参考書よりも、心に響く学びの機会となるのです。

 

自分の将来をデザインすることは、決して抽象的な理念ではなく、日常の小さな行動から始まります。

例えば、今日見た先輩の姿を心に刻み、

「自分も今できることを一つ取り組んでみよう」という意識が芽生えること。

それもまた未来を形づくる第一歩にあたります。

学習に向き合う時間を増やすこと、生活リズムを整えること、

苦手科目に向き合うことなど、目先のすべき課題は人それぞれですが、

それを一つひとつ乗り越えるたびに、確実に未来の自分へつながっていきます。

 

今日の教室の光景は、まさに「学園そのものが一冊の教科書である」という言葉を象徴していました。

先輩の努力を見て気づき、感じ、考える後輩。

その姿を見守り励ます仲間。

そして、そのひとつ一つの時間に静かに寄り添う指導員。

誰か一人だけが成長の主役なのではなく、互いの存在が互いの学びを深め、

豊かな成長環境をつくり出しているのです。

 

受験を控えた先輩にとって、今日の取り組みはこれまでの学習の総まとめであると同時に、

これから先への覚悟を固める大切な瞬間でした。

そして、その姿は後輩たちにとって将来を見つめる大きなヒントでした。

未来をデザインするとは、こうした日々の積み重ねの中で、

自分自身を理解し、自分の進みたい道を見つけていくことなのだと気付かされます。

 

人生には多くの分岐点があります。大学受験はその中でも大きな節目の一つですが、

今日のように“誰かの節目をそばで見ること”も、

また別の観点から自分の未来を考える契機となります。

やがて後輩たちも先輩の立場となり、その背中をまた別の生徒たちが見つめることでしょう。

こうして学びは連鎖し、学園としての文化が育まれていきます。

これからも彩の国学舎くき学園の日常は、生徒一人ひとりにとって大切な生きた教科書であり続けます。

先輩から後輩へ、後輩からまた次の世代へ。

学びの姿は形を変えながら受け継がれ、その中で生徒たちは自分の未来を描き続けます。

今日目撃した努力の姿が、明日への一歩を踏み出す力となり、

学園全体の成長につながっていくことを願っています。

 

サッカー教室では、単にボールを蹴る技術を学ぶだけではなく、

ボールを媒介としたコミュニケーション力の育成をはじめとする、

五つの領域にわたる支援が行われました。

仲間にパスを出すタイミングを考えたり、声を掛け合いながら動きを合わせたりする中で、

子どもたちは自然と相手の気持ちを察する力や協調性・協働性を身に付けていきます。

思い通りにいかない場面もありますが、

それをどう乗り越えるかという思考や工夫こそが、子どもたちの成長につながっています。

 

一方、水泳教室では、公共機関を利用して移動するという点も大切な学びとなりました。

チケットの購入マナーなど、日常生活に欠かせない社会性を

実際の場面で体験しながら身に付けていきます。

プールでは、ひとり一人が自分の目標を設定し、それをクリアするために挑戦を重ねていました。

水に慣れることから始まり、距離を伸ばす、泳ぎ方を身につけるなど、

それぞれのレベルに応じたステップを踏むことで、

「できた」という実感が積み重なり、自信へとつながっていきます。

水泳もサッカーも、机の上では学べない経験ばかりです。

仲間との関わり方、自分の目標への向き合い方、社会の中でのふるまい方など、

どれも“生きる力”の土台となる大切な学びです。

今日の活動を通して、生徒たちは楽しさの中にある成長の機会を自分のものにしようと

懸命に取り組んでいました。

これからも、こうした体験的な学びを通して、

子どもたちが明るい未来に向かって自ら成長していく力

を育んでいけるよう・・・