今日、ある保護者が我が子の様子を見て笑顔を浮かべ、そして熱いものを感じ、そして、涙を流していました。
それは、数学の問題を仲間たちと相談しながら学習をしている場面でした。
ホワイトボードを前にして真剣に考え、そして「わかった!」と喜び合う子どもたちの姿。
その中で、我が子も仲間の一員として意欲的に取り組み、勉強を心から楽しんでいる様子があったのです。
保護者は、わが子が仲間たちと
「支え愛」「教え愛」「協力し愛」ながら輝いている姿を目の当たりにし、そこに子どもの成長を実感しました。
このような場面は、単に学力が伸びたというだけの意味を超えています。
それは「愛」に根ざした人と人とのかかわりの中で、
子どもが「真の成長」を遂げつつある証であり、同時に「人間力」が育まれている瞬間なのです。
愛に基づいた学びの力
子どもは一人では成長できません。
生まれたときから親に抱かれ、安心を得て、
周囲の人々に愛されながら、自分の存在の意味を知っていきます。
愛は決して特別な場でのみ発揮されるものではなく、日常の小さな声掛けや態度に宿っています。
たとえば、友だちがわからない問題を一緒に考え、解けたときに「よかったね」と共に喜ぶ心も愛です。
自分が理解できたことを仲間に伝えようとする気持ちも愛です。
そこには、相手を思いやり、共に成長したいという願いが込められています。
「支え愛」「教え愛」「協力し愛」という言葉には、
子どもたちが学びの中で互いに愛を交わし合っている姿が映し出されています。
この愛の経験が、やがて社会に出てからも人を信じ、他者と協働して生きる力となるのです。
真の成長とは何か
子どもの成長を考えるとき、私たちはしばしば学力や技術の向上に目を向けがちです。
しかし、真の成長とはそれだけではありません。
真の成長とは、自分を取り巻く人との関係の中で、自分の存在を理解し、他者を尊重できるようになることです。
数学の答えが出せることよりも、その過程で仲間と相談し、協力し、助け合いながら進んでいけることが大切です。
なぜなら、その経験こそが人間としての厚みを育てるからです。
真の成長は、「自分ひとりでできる」ことの延長線上にはありません。
むしろ「自分ひとりではできないことを、仲間と一緒ならできる」と実感する中で育まれていくのです。
失敗を共有し、成功を喜び合いながら、一歩ずつ歩んでいく姿にこそ、成長の本質があります。
人間力の育成
現代社会では「人間力」という言葉がしばしば語られます。
人間力とは単なる知識や技術ではなく、人として社会を生き抜く力の総合的な姿を意味します。
それは、思いやりの心、粘り強さ、協調性、そして挑戦を恐れない姿勢など、多面的な要素を含んでいます。
子どもたちが仲間とともに学ぶ中で、自然にこの人間力が培われていきます。
誰かの困りごとに気づき手を差し伸べることで「思いやり」が育ちます。
うまくいかなくてもあきらめずに考え続けることで「粘り強さ」が養われます。
そして、自分と異なる意見を尊重しながら答えを導くことで「協調性」が磨かれていきます。
つまり、学習という場は「人間力を鍛える舞台」でもあるのです。
保護者や学園が子どものこうした姿に気づき、温かく受け止めてあげることが、さらに成長を後押しします。
愛がもたらす安心感
子どもが仲間と積極的に学びに取り組む背景には、必ず「安心感」があります。
安心感は、愛されていると感じることから生まれます。
保護者が見守ってくれている、仲間が受け入れてくれる、先生が応援してくれている。
そうした愛情の積み重ねがあるからこそ、子どもは安心して挑戦できるのです。
安心感は心の土台であり、この土台がしっかりしていれば、子どもは失敗を恐れずに前へ進めます。
逆に、この土台が不安定だと、挑戦することを避けたり、自分を過小評価したりしてしまいます。
だからこそ、大人が子どもに注ぐ「愛のまなざし」は何よりも大切です。
愛されていると実感することが、子どもにとって最大のエネルギーとなるのです。
家庭とくき学園の連携
冒頭の保護者が涙した姿は、家庭とくき学園が一体となって子どもを育てていることの象徴でもあります。
くき学園での子どもの成長を家庭が確認し、家庭での支えをくき学園が感じ取る。
こうした相互の信頼関係が、子どもにとって最も健やかな環境をつくります。
家庭では子どもの努力を認め、くき学園では仲間と協働する喜びを体験する。こ
の両方が揃って初めて、子どもは豊かに育つのです。
保護者がくき学園での子どもの姿を見て感動するのは、
日常の子育ての延長線上にある学びの場が、確かに成長をもたらしていると実感できるからです。
未来につながる学び
子どもたちが今経験している「支え愛・教え愛・協力し愛」の学びは、
やがて大人になってからも生き続けます。
社会に出たときに求められるのは、一人の能力の高さよりも、他者と力を合わせて成果を出す力です。
仲間と共に問題を解く経験は、将来、職場や地域で協働する力の基礎となります。
また、誰かの喜びを自分の喜びとして受け止められる心は、人間関係を豊かにし、人生そのものを彩るものとなるでしょう。
愛に支えられながら育った人は、人にも愛を注ぐことができます。その循環こそが、よりよい社会を築く原動力になるのです。
大人の役割
では、私たち大人にできることは何でしょうか。
それは、子どもたちの姿を信じて見守り、必要なときには手を差し伸べることです。
子どもを支配するのではなく、導くのでもなく、子ども自身の力が引き出されるように関わることが大切です。
子どもは、大人の期待に応えようとします。
しかし、その期待が重すぎると子どもは疲れてしまいます。
逆に、期待がなさすぎると挑戦しようという意欲を失ってしまいます。
大人が愛をもって「ちょうどよい距離」で子どもに寄り添うことが、子どもの真の成長を促します。
我が子の成長に自信と誇りを
冒頭の保護者が流した涙は、単なる感動の涙ではありません。
それは、子どもが愛に包まれながら仲間とともに真の成長を遂げていることを目の当たりにしたときに溢れた、誇りと喜びの涙でした。
愛があるからこそ、子どもは安心して挑戦し、仲間と協力し、
人間力を育てていくことができます。
その姿を温かく見守り続けることが、私たち大人に課せられた最も大切な役割なのです。
子どもたちが明るい未来に向かって、自らの輝きを放ちながら歩んでいけるように、
教育立県彩の国学舎 くき学園は愛をもって支え続けていきたいと思います。