今日はある小学生たちと社会科の勉強をしていました。
すると・・・ある子は
「どうせ、勉強するならみんなで楽しくしようよ!」
なんていいながら、歴史の問題を皆で出し合うのです。
また、南蛮文化について
「ぼくの学校では派手な文化って習ったよ」
「私の学校では、鉄砲とか西洋の文化って習ったよ」
なんて、自分が学習した内容で・・活発に話し合っていました。
子ども達の学習において
「どうして日本には四つの季節があるの?」「昔の人はどうやって生活していたの?」
子どもたちは、時に大人が驚くような素朴で鋭い疑問を投げかけてきます。
そこには、目の前の出来事に対する驚きや興味、そして「もっと知りたい」という探究心があふれています。
そのような気づきや問いから始まる学びこそ、子どもたちの学習意欲を育み、
結果として「真の学力」へとつながっていくのではないでしょうか。
今日の教育現場では、「主体的・対話的で深い学び」という言葉がよく使われます。
これは単なる知識の詰め込みではなく、子どもたちが自ら問いを立て、
仲間と考えを共有し合いながら、よりよく理解を深めていく学びの姿です。
とくに社会科のように、過去の出来事や社会の仕組みを学ぶ教科においては、
「なぜ?」「どうして?」という問いが学びの出発点となることが多く、
子どもたちの好奇心や学びへの意欲を大いに刺激します。
小学生の学びの中で大切なことは、「楽しさ」と「納得感」です。
たとえば、地図記号を学ぶ授業で、実際に校庭や地域に出かけて
「この場所は地図記号でどう表せるだろう?」と考える活動を行うと、
子どもたちは目を輝かせながら学びに参加します。
さらに、仲間で話し合いながら意見を出し合うことで、
一人ひとりの考えが整理され、新たな視点を得ることができます。
このように、体験的で対話を通した学びは、ただ覚えるだけの知識とは違い、
子どもたちの中にしっかりと根づきます。
また、社会科で歴史を学ぶ際にも、年号や出来事を暗記するのではなく、
「そのときの人々はどんな思いで生きていたのだろう?」という感情や背景に目を向けると、
子どもたちは物語のように学習内容に引き込まれていきます。
戦国時代の武将に興味を持った子が、自分で図書館の本を調べ、
家で家族に説明するようになる・・・そんな姿も、学びの意欲が原動力になっています。
子どもたちの学習意欲は、「できた!」「わかった!」という小さな成功体験から生まれます。
たとえば、地理の授業で身近な町の産業について調べて発表したときに、
友だちが「へぇ、そんなこと知らなかった!」と驚いてくれる。
あるいは、授業の終わりに先生が「今日の考え方、すごくよかったよ」と一言声をかけてくれる。
そうした体験が、子どもたちに「もっと知りたい」「次もがんばってみよう」という気持ちを育てます。
特に小学生は、心と体の発達が著しい時期です。
大人が思う以上に、感情や経験が学びに直結しています。
そのため、「楽しい」「面白い」「もっとやってみたい」と思える環境づくりがとても重要になります。
学習は本来、苦しいものではなく、自分の世界を広げるワクワクする冒険のようなものです。
好奇心をくすぐる教材、友だちと協力し合える活動、自分の考えを表現できる時間・・・
これらがそろうことで、子どもたちは自ら進んで学びに向かっていきます。
学習意欲を育てるために、もうひとつ大切なのは、
「子どもたち一人ひとりの考えやつまずきに寄り添うこと」です。
すぐに答えを教えるのではなく、「どう思う?」「それって、どういうことだろうね?」と問い返してみる。
あるいは、子ども自身が気づいていない良さや成長を丁寧に見つけて、認めてあげる。
そうした大人のかかわりが、子どもに安心感を与え、
「自分にもできるかもしれない」という前向きな気持ちを引き出します。
さらに、子どもたちは学びを通じて「社会とのつながり」を感じることでも意欲が高まります。
自分たちが住む地域の歴史や文化に触れたり、災害や環境問題について考えたりする中で、
「学ぶことが社会のためになる」「自分にもできることがある」という意識が芽生えます。
これは将来的な「生きる力」へとつながっていく大切な学びの一環です。
覚えることが多いと感じられがちな社会科も、
本来は人と人とのつながりや社会のしくみに目を向けることで、
「なぜ?」「どうして?」という問いを楽しめる教科です。
知ることの喜びに出会えた子どもたちは、やがて「学ぶこと」そのものが好きになり、
どんな教科にも主体的に取り組むようになります。
最後に、子どもたちの学習意欲を育てるうえで、私たち大人にできる最も大切なことは、
「子どもたちの学びを信じて見守ること」です。
時には寄り添い、時には背中を押し、失敗しても「大丈夫、次があるよ」と励ます。
その積み重ねの中で、子どもたちは自ら学ぶ喜びに目覚めていきます。
そしてその先にこそ、知識や技能だけでなく、自ら学び続ける力、考える力、
そして何よりも人として豊かに生きていくための「真の学力」が育まれるのだと思います。
教育立県彩の国学舎 くき学園では
これからも、子どもたちの「学びたい」という声にしっかりと耳を傾けながら、
心が動く学び、楽しい学びを共につくっていきましょう。