我々大人(親、教員・・・・)は子どもの心についてかなり誤解しているのでは・・・・。
まず、誤解の一つは、子どもがおこす様々な心の問題は、その子自身の問題だということです。
問題をおこした子どもには、その子なりの言い分が必ずあるものです。
それが心の中で葛藤、葛藤、屈折、屈折を重ね・・・・・、
不登校、引きこもり、家庭での暴力、万引き、過食、拒食症など・・・、
様々な問題となるのでは・・・・。
子どもを連れてきて言い聞かせたり話を聞いただけでは、決して良くなりません。
大人の自己満足にすぎないと考えますが・・・。
問題の背景に何かがあるもの・・・・、家庭・学校・地域社会など・・。
これらの問題に入り込まないと、子どもたちの行動は変わらないのでは・・・。
次に、誤解は、子どもは人格的に未熟で感情のままに行動する、と考えることです。
小学校あたりから、子どもは子どもなりに子ども社会を知っていき、
同時に大人ともかかわってきます。
そこで子どもたちは繊細で微妙な心の動かし方をするのです。
確かに子どもは大人がして欲しくないことをよくします。
しかし、それは子どもの生活そのものを生きているのであって、
感情にまかせてするというのとは違います。
子どもが子どもなりに考え、判断し、自分を表現しながら
生活しているのです。
生きているということなのです。
問題は、子どもの言動に対する受け取る大人(親、教員・・・・)の対応が・・・。
子どものもっている行動パターンやぺ一スを大人のものに合わせていく・・・、
それが大人になっていく過程なのでは・・・・。
それには時間がかかり、始めはギャップが生じます。
その時まず最初に、「どうしてわからないの」と感情的になるのは大人の方です。
大人がその状況に我漫できなくなり・・・・、大人は周囲の目も気になるので、
直接、子どもに感情的な言葉をぶつけるたり、心の中で腹立たしく思うのでは・・・・。
その時、大人は知らず知らずの内に自分の感情を・・・・・。これでは・・・。
更に、誤解の一つに、子どもには大人の感情を読む力がなく、ストレートにとって・・・・。
子どもにとって一番大事なのは、何を言われたかではなく、
大人(親、教員・・・・)がどういう気持ちでそれを言ったかなのです。
例えば、子どもにとって自分がなぜじっとしていなければならないのか、
理解できないことの方が多いのでは・・・・。
しかし親が本当に困っていて(心の底から・・・、涙眼の表情から・・・・)、
こうしてちょうだいとお願いしたことは、子どもは守ってくれますよね・・・。
つまり、子どもはその場面の大人の心のあり方が読めているのです。
考えてみればそれは当然です。子どもは難しい言葉の意味がわからない分、
表情や言葉尻の小さなニュアンスに親の機嫌を読み取っているのです。
大人は、自分は感情的にならないと思っていますが、子どもは親の感情を敏感に察して、
親はもうボクのこといらないんだと思ってしまうのです。
そのあたりから大人(親、教員・・・)と子どものスレ違いが・・・。ここが・・・
子どもの立場から・・・、言いたいことが・・・・
親の言うことを聞かない子がいます。親の言うことにいちいち逆らい、
親がムキになってやらせようとすればする程、子どもも意地になってやらない。
「このままだと将来大変だ」というお母さんの不安が強い時ほど、
どうでもよいことまで無理にやらせよう(やれやれ指導)とする。
すなわち、子どもをこちらの思い通りに動かそうとします。
ところが、お母さんが「この子はわがままで」という時の“わがまま”とは、
他の人を自分の思い通りに動かそうとすることです。
「お母さんがわがまま(相手を自分の思い通りに動かそうと)するんだから、
僕もわがままするんだよ。」というのが・・・・、
普段、心の奥底に埋もれていてだれも聞けない子どもの言い分では・・・。
しかし、子どもは、親の庇護の下にあって仕方なく親に従う・・・、
成長過程(しつけなければという時期)というイメージが親の側にあるために、
子どもを一人の人格をもつ人間として、その心を聞こうとしません。
子どもは言葉で表せないので、「何かイヤだ」「へんだ」と思っていますが、
親の方が強いので、子どもはいやいや退きます。
しかし、子どもの中にはおさまらない何かが残り、それが積もっていった時に、
親との間が決定的におかしく(悪い溝)なるのです。
そうなってしまった子どもの言い分を聞き、言葉に翻訳して親に伝えるのが児童精神科医なのです。
しかし、そうならないためには、
子どもの積もった言い分をどうやって聞くかということが・・・・。ここが重要
問題は子どもに表現力をつけるというよりは、
どれだけ大人が子どもに寄り添い、
心を聞き取る力を増やしていくか、
子どもの心に届いていくことができるか、ということになるのでは・・・・。
又、何度叱られても懲りない子、何度も同じイタズラをして失敗する子がいます。
それは、叱られたことをすぐ忘れてしまうというよりは、
叱られていることの意味が分からないためなのです。
同じことを3回以上叱っても子どもがくり返すようなら、
親として、自分の使っている言葉のどこかに子どものわからない言葉があると思って、
言い方を変えてみたほうがよいのでは・・・・。
(学園でも、今の言葉、この言葉、分かりますかと、常に聞いています・・・・。)
親は常に子ども側からの言葉にならない言い分を考えてみる必要があるのです。
子育ての中で起こる問題の多くは、
子ども自身のというよりは、育てる親の気持ちの処理の問題の方がずっと大きいのでは・・・。
子どものやることをじっくり待っていられるかどうか、
子どもが何度も同じ失敗をしたとしても、
それも必要なことと思って見ている(見守る)だけの余裕が親の側にどれだけあるかということです。
今の時代は核家族化が進み、近所付き合いも減って、
子育てを応援してくれる人が身近にいなくなりました。
孤立したお母さん達が心の余裕をなくしてしまいやすい状況なのでは・・・・。
独りで抱え込んでいませんか・・・・。
気軽に相談しましょう・・・。
遠慮なしに・・・・・。
学校でもいいし・・・、行政でもいいし・・・、
教育立県彩の国学舎くき学園でも、もちろん・・・・。