子どもって、日々、心の葛藤をしています。ある教室で、ある生徒の表情がいつもと違っていました。指導員は、外で運動をしようと声をかけ・・・・・・。最初は嫌々ながら・・・・、途中から笑顔いっぱい・・・・。教室に入る際に、先生、お話がありますと・・・。学校での出来事を次から次に言うのです。指導員は、ほとんど聞き役でした・・・・。その後、いつも通り、意欲ある学びに・・・・。
保護者の方、3人と話しをしました。我が子のことを、真剣に考えているのです。親として当たり前ですが・・・・。今の我が子の姿で・・・、今の我が子の生活を心配して・・・、これからのことを考えて、今、親としてできることは・・・・。指導員としても、教員の経験から、子育てを終えた経験から、情報提供を・・・・・。
保護者の皆さま、一人で悩まないで下さい。学園として、出来ることは、全身全霊、全知全霊をもって、トコトン応援致します。
保護者からの相談、何でもお受けいたします。相談されることにより、お子さんへの適切な、きめ細かな指導支援に繋げることができます。ありがたく考えます。
子どものメンタルヘルス
子どもたちのこころは、成長とともに大きく揺れ動くことがあります。ときには、気持ちが不安定に見えたり、何を考えているのかわからなくなったりすることもあるでしょう。
そうした状態が正常な成長の中で見られる一時的なものであることも多いのですが、実は背後にこころの病気、心の乱れが隠れていることもあるのです。子どものこころと向きあっていきましょう。
子どものこころと向きあうって・・・・
子どもの様子が気になるとき、もしかしたら「どうしたの?」「何があったの?」と、問いつめてしまうことがあるかもしれません。しかし、これでは自分の気持ちを伝えたいと思っても、話ができないかもしれません。
まずは、子どもの気持ちや状態の把握そして理解してから・・・・・。
まず話を聞いてみるって・・・・
いやなことや悩みがあるとき、話を聞いてもらっただけで、問題が解決していなくても、気が楽になったという経験は誰にでもあるはずです。とくに、こころに不調を感じているときは、自分でも不安でつらい気持ちでいっぱいです。いきなり「病院に行こう」と言うよりも、まずはそんな不安な気持ちを聞いてあげましょう。
話をすることのよさって・・・・
- 感情を吐き出すことができ、モヤモヤした気持ちがすっきりする。
- 話を聞いてくれる人がいるという安心感を得られる。
- 真剣に話を聞いてもらえることで自尊心が高まる。
- 人に話すうちに、自分の問題が客観的に見られるようになり、どうすればよいのか見えてくることもある。
- ストレスへの対処能力が増す。
話を聞くときに知っておきたいことって・・・・
- 話してくれないときは、無理強いはしない。
- 話してくれなくても、あきらめず、「いつでも聞くからね」と伝え、話してくれるのを待つ。
- 自分の弱い部分や不安について人に話すのには抵抗がある。
- 話してくれてありがとうという姿勢で聞く。
誰だって自分のこころの問題について話すのは、勇気がいるものです。「こんなことを言って、変だと思われるかも」「こんな私は嫌われるかも」と話すことへの不安もあるでしょう。
ですから無理強いせず、話してくれるのを待ちます。話してくれたら、「つらいことを話してくれてありがとう」とねぎらうことが大切なのです。
思春期なら、ただでさえ体の変化や性への目覚めで、自分でも自分がよくわからない時期。大人への曲がり角に差し掛かっているわけですから、気持ちも揺れ動いて当然です。大人への反抗心もあるかもしれません。そんなとき、悩みがあるからといって、なかなか素直に心を開いてくれないかもしれません。
それでも「気にかけている」「心配している」という姿を・・・・、「見守っているから、信じている」からと・・・・、思わせ、更に伝えれば、それを拒否することはあまりありません。比較的落ち着いているときを見計らって、「最近の様子が心配なの、よかったら話してくれない」と、声をかけてみましょう。
話を聞くときのポイント
自分が悩みを抱えているとき、どんなふうに話を聞いてもらいたいですか? アドバイスをされるよりも、まずはただ「そうなんだ、それは大変だったね、つらかったね」と受け止めてもらいたいのではないでしょうか。
家族や教職員として、心配な気持ちや「○○すべき」という意見、「○○してほしい」という考えがあるのは当然でしょう。しかし、それはちょっと脇に置いて、じっくりと子どもの気持ちに共感し、受け止めることが大切です。
具体的な声かけの例
- 「学校に行きたくないほど、つらいんだね」
- 「最近、元気がないように見えて、心配なの」
- 「頭痛や腹痛が多いみたいね。どうしたのかな。どんな調子かもっと話してくれない?」
- 「あまり家族と話をしなくなったけど、お母さんはあなたと話がしたいわ」
- 「お友達とケンカすることが多くなったけど、何かあったのかな? よかったら話してくれないかな?」
- 「そうか……○○なんだね」と、子どもの言葉をくりかえす。
子どもが話し始めたら、まずは聞き役に徹します。自分の考えや意見を差しはさむことや、それはダメだ、違うなどと否定することは避けましょう。
子どもはどんなふうに感じているでしょうか、どんな気持ちでいるでしょうか? 子どもの気持ちに共感するとは、子ども自身の感じ方を理解するつもりで聞くことです。そして、子どもの気持ちをしっかり受け止める姿勢が大切です。自分の気持ちを理解して話を聞いてくれる相手には、信頼してこころを開いてくれるはずです。
こころの不調が感じられる場合、病気はきっとよくなるということを伝えることも大切です。また親や周囲の人間がついている、一緒に乗り越えようというメッセージも大きな支えになります。
答えやすい質問の仕方を
質問するときには、「はい」「いいえ」のどちらかで答えなければならない質問や回答を迫る質問をすると、本人は責められている、強要されていると感じやすいでしょう。たとえば、「宿題はしたの?」「明日の用意はできているの?」といった質問は、プレッシャーになりやすいでしょう。
一方、「どんなふうに思う?」など、答え方が限定されない質問のほうが、相手も話しやすくなります。「WHY?」よりも「HOW?」で聞きます。たとえば「○○については、どう?」「○○のときは、どんな感じだった?」という聞き方です。
避けたいこと
悩みでいっぱいいっぱいになっている自分、こころがダウン気味な自分について話すことは、とても勇気がいることです。ですから、「話してくれてありがとう」ということを伝えたいものです。逆に、次のようなことは避けましょう。
避けたいポイント
聞くときの態度
- 何かをしながら話を聞く。
- 視線を合わせない。
- 腕組みをする。
- 先入観をもって聞く、聞く前から結論を決め込む。
感情的になる
- 動揺して大きな声を出す。
- 怒るなど、感情的に応答する。
- 哀れんだり、同情しすぎる。
尊重しない、否定する
- 無理に話をさせる。
- 子どもの言うことを軽視したり、否定する。「そんなはずはない」「違う」
- 小言を言う、叱る、説教する。
- 話しを遮って、自分の意見や気持ちを言う。
- 自分の価値基準で判断する。「何を言っているんだ、とんでもない!」
- 原因を追及する。「いったいどうしてなんだ? なぜなんだ?」
こころに不調を感じるとき、子ども自身も不安に感じているはずです。そうでなくても、自意識に芽生えて敏感になっている多感な時期。「最近、どこか様子が違う」などと指摘されたら、ますますこころを閉ざして「そんなことない」と意地を張ってしまうかもしれません。
変化や問題を指摘することよりも、一緒に考えようという姿勢が大切です。
親も子どもと一緒に、成長していきましょう・・・。
学校でも、教員は子どもと一緒に、
成長していくものです(私の経験から)。