「共育共生」の理念に基づく教育の推進・・・・

学園の子どもたちを見ていますと、皆、本当に頑張っています。

 勉強も頑張っています。運動も頑張っています。生活面でも、挨拶、清掃、時間を気にしての行動、身辺整理などなど、本当に頑張っています。時折、心の乱れ、心のコントロールが・・・など見られますが、学園の皆、上向いて・・、成長して・・・、より良い変容に・・・。

 我々指導員としては、大変を大変とは一切思わず、日々、子どもたちの小さな成長を喜びと感じ、指導員冥利に尽きるって感じです。

 地域の方々(自治会の方々)からも、今月イベントがありますので、是非参加をして下さいとか、高齢者の皆さまからは、子どもたちの元気な挨拶、すごく嬉しく、元気をもらい、もっともっと長く生きようと思います(ありがとうね・・・)とか、両手に買い物袋を持って歩いていると、おばあちゃん、僕持ってあげるよと言われました(本当に嬉しく涙が出てしまいました)とか、

地域の方々からも、

   学園の子どもたちの成長を認められていると感じています。

 

では、「共生・共育」の在り方を確認します。

      言葉が、ひとり歩きしているようですが・・・・。

 平成15年を初年度とする10年間の計画である障害者基本計画は、「21世紀に我が国が目指すべき社会は、障害の有無にかかわらず、国民誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合う共生社会とする必要がある。」という言葉で始まっている。また、平成16年6月には、障害者基本法が改正され、障害のある子供と障害のない子供の交流及び共同学習を積極的に進めることによって、その相互理解を促進しなければならないことが示された。

「心のユニバーサルデザイン」の視点に立ち、障害のある子供も障害のない子供も居住する地域社会の中で、共に生活し支え合い育つとともに、個々の教育的ニーズに応じた適切な教育を行うことを目指す「共生・共育」を推進している。

障がいのとらえ方の変化

スペインで開催された「特別なニーズ教育に関する世界会議」(平成6年)において、「障害のある子供を含むすべての子供たちが教育を受ける権利を有しており、その一人一人の特性や関心、能力及び教育ニーズを考慮して教育計画が立案され、実施されるべきである。」という「サラマンカ宣言」が採択され、障害のある子供も含め、すべての子供たちが地域社会で共に学び、共に生活していく環境をつくっていかなければならないことが提唱された。

また、平成13年には、それまでのICIDH(国際障害分類)に変わって、ICF(国際生活機能分類)による新しい障害のとらえ方がWHO(世界保健機構)から公表された。従来のICIDHでは、機能・形態障害が能力障害を引きおこし、最終的には社会的不利をもたらすという一方通行の流れで障害をとらえていたが、ICFでは、障害を社会的な環境や物理的な環境の役割を反映させたとらえ方をしている。つまり、ICFはすべての人に当てはまる分類であり、障害はだれもが持ちうることを表している(資料1)。この障害を特別視せず肯定的に認めていこうというICFの考え方が、世界各国に広がりつつある。また、このような世界的な潮流の中、平成13年に文部科学省から「21世紀の特殊教育の在り方について」の最終報告が出され、障害のある者と障害のない者が同じ社会に生きる人間としてお互いを正しく理解し、共に助け合い、支え合って生きていく大切さが報告、提唱された。さらに、平成16年に改正された障害者基本法においても、障害のある児童生徒と障害のない児童生徒との「交流及び共同学習」の実施について
追加記述された。

21世紀に目指すべき教育の在り方として、多様性を認め合い互いに尊重し合う「心のユニバーサルデザイン」を提唱し、だれもが相互に人格と個性を尊重し支え合う共生社会の実現を図っている。

 

このように考えていくと

  「共生・共育」の考え方の基本になるものが、

     世界的な宣言、 

       国の答申、

         県の教育方針に示されていることが分かる。

 個性のある子供たちに対する理解が進むことで、

      子供たち皆

 人権感覚がはぐくまれる(豊かな人間性のはぐくみ)ことが期待できる。

 このことは人権教育の充実(人格の完成、人間形成)につながると考える。

 

「共生・共育」を支える要素として

 教員自身の障がいへの理解が考えられる。教員の障がいへの理解を深める場としての研修会、教員による合同授業や授業参観、TTの効果的活用を通した授業交流を実施し、障がいへの理解を深め のることで、「共生・共育」の推進にもつながっていくと考える。

ある市の調査結果によると、

通常の学校の保護者への調査では、児童生徒に対する印象として肯定的なとらえ方の回答が、消極的なとらえ方の回答を大きく上回った。また、交流に対し、「このままでよい」という回答が40%以上となり、「もっと交流してほしい」という回答とほぼ同じとなったことから、通常の学校の保護者の皆さまも、児童生徒と同じように、子供たちに肯定的な思いを持ち、交流の現状に満足している様子がうかがえた。

 保護者間においても、障がいのある子供たちと障がいのない子供たちが、共に生活していることを当たり前のこととしてとらえ、日常化しつつある。しかし、「共生・共育」の意義を十分理解していないことから「このままでよい」と回答した保護者もいると考えられる。また、交流の様子が分からないと回答した保護者も見られた。そのため、学校便り・地域広報誌・学校ホームページなどを利用し、積極的に情報を発信する理解・啓発活動が必要である。「共生・共育」の在り方、意義について、保護者や地域の方々に理解してもらうには、交流の様子や普段の学校生活の様子を実際に見てもらうのが最も有効であり、学校公開による理解・啓発活動に力を入れていく必要があると考える。

 

「共育共生」に見合った言葉をつくってみましょう・・・・

どの子も、自分色に光り、輝け

どの子も個性を持っている、見えるか見えないだけ

自分らしさを発揮し、共に伸びる子

共に生活し、共に支え合って生きる仲間

だれとも仲良くやさしい子

ちょっとした言動を、許しあえる心

良いところを見出して、伸ばしてあげる教員

人は皆、個性を持っている 認める寛大な心

クラスの子は、皆友だち、皆仲間

学校は、楽校でなければ・・・・

「共育共生」に見合った短文をつくってみましょう・・・・

○個性のある友達と進んでかかわり、共に高め合い、自分らしさを発揮してよりよい生き方を創造する
○よさを認め合い、他を思いやるやさしい心を育成する

○元気で明るくやりぬく子たちこそ、豊かな人間性のはぐくみである
○交流教育を充実させ、好ましい人間関係を育てると共に、支え合って生きる仲間として育つことを支援する
○個性のある児童生徒との触れ合いを通して豊かな心を育成する